ぼくは猟師になった
東京に行った時に空き時間に本屋で見つけて、そのまま飛行機内で読んだ本。
著者はシカやイノシシを獲る兼業猟師。
僕は海の魚やイカを釣る釣り人。(残念、漁師ではない)
命を頂くという感覚が似ている部分が多くて思わずうなった。
山の生き物の場合でも、可食部分ではない内臓等は山に埋め戻すのだそうだ。
そうすると別の生き物が掘り起こして食べるらしい。
つまり生ごみで出すよりもよっぽど良いというわけだ。
自分も、魚のアラやイカのアラは近くの川に撒くようにしている。
それがエビやカニのエサになり、ゆくゆくは魚のエサになる。
場合によっては海にまで繋がってイカやタコのエサにもなり得るだろう。
何か、こう、自分が普段思ってはいるんだけど、誰も言葉にしてくれていない部分を文章化してくれている感じがして嬉しかった。
ちなみに
著者は京大卒です。
やっぱ同じことを俺が言うのとは重みが違う(笑)
リアルに学歴が大事って思うのはこういう時かもしれない。もっと俺、頑張っておけばよかったと。
ちなみにこの本、文庫本なのにカラー写真とかも時折挿入されています。
山と海と分野が違えど、学ぶことが多かった。
釣りが趣味の人も、商売ありきの釣り雑誌読むよりずっと参考になると思う。
今のところ、「今年読んだ中で一番面白かった本」暫定一位。
たぶん読まないだろうなと思いながら、奥さんに勧めると意外と彼女も読んでしまった本でもある。
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