珍魚食べ方図鑑
図書館で見つけた本
珍魚食べ方図鑑
内容は深海魚とか馴染みのない魚が多かったが、
エソとか、釣れる割に持ち帰りの対象とならない魚も紹介されていたりして興味深かった。
確かに「なめろう」は試してみたいよね。
そのなめろうを焼くサンガ焼きも楽しそう。
その他、島根で釣れまくった割に持ち帰る勇気のなかったサカタザメ
でもこれは持ち帰らなくて良かったかな。
単純にこのサイズの魚を夜の磯でしょって持ち帰るのが難儀だから、という理由だったが、
これ読んで気が付いたのは、このサメは胎生。
もし、捌いたときに胎児がでると、罪悪感が・・・
個人的感覚の問題ですが。
この本では腹から出てきた稚魚も煮つけにするのが紹介されています。
胎生だと、人間に近いというか、文字通り「殺生」な気がして、後味が悪い。
だったら、冬のシーバス釣って卵が出てくるのは構わないのか、と言われると
「まあそれは仕方ないんじゃない」
と思えるのは我ながらの身勝手さ。
でも胎生だと感じる罪悪感というのは、各地に残る「クジラ塚」やクジラの胎児を供養する墓が残されていることでもわかるように、
仕方ないけど「何となくやってはいけないことをしてしまったな」という気持ちの表れだと思う。
表現が難しいけど。
そういう気持ちは、そのサイズが大きくなるほど(人間のサイズに近くなるほど)強いはず。
カサゴ・メバル<サカタザメ<イルカ<クジラ
カサゴのお腹から稚魚が出てくるとあまり何も思わないのかもしれない。
けど、クジラの胎児なんて人間の赤ん坊とほぼ同サイズなわけで、今以上に食料が無くクジラが必要だった時代でも
昔からそういったジレンマは感じていたのだなと、思うわけです。
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