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前回からの続き>
あらすじ
マトウダイが釣りたくて釣りたくてたまらないaiatosan。
通常明るい時間帯のターゲットのイメージがあるのだが、出撃したのは金曜の夜。
そもそも夜でも釣れんのか
強風に苦戦するもアジングで何とかアジの確保し、
そのアジにチヌバリに付けてぶっ込むこと1時間弱。
ついに穂先に変化が現れたのだ。
その正体や如何に!!
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爆風の中、置き竿にしていた一本目の道糸がピンと張っている。
明らかに水中で何か変化があったのだ。
しかし不安なのはそれ以上道糸が走らないのだ。
竿も何となく緊張しているだけ。
魚の気配がない。
イカか???
いや、さすがにもうアオリはいないか?
次に思いついたのはコチ。
投げで釣れるワニゴチの経験からすると、この魚は居食いをする。
どのタイミングでアワせて良いかわからないため様子をみることに。
…と、ふと数メートル離して置いた
2本目の置き竿をみると、なにやらドラグが鳴いている。
ジジジ、ジージー…
ジジジ、ジーージーー…
不規則に、そして想像以上に速いテンポでドラグが鳴く。
変な話、少し恐怖をおぼえる音だ。
ゆるゆるにしておいたドラグだが、竿先もそれに応じて曲がっている。
おお、これ来てんじゃん・・・
アジが何かに追われて逃げている走りなのか、それともアジが食われて走られているのかわからなかったが、
こちらの反応は明らかに魚っぽい!
数十秒走っただろうか。
道糸がピンと張ったまま止まった…
ジ…ジー…
時々ドラグが鳴くくらい。
アジの口先にチョンがけしただけのぶっこみ仕掛け。
ちゃんとそれに食いついた大物の口にフッキングするだろうか。
アワせたいのは山々だが、すっぽ抜けるのが怖い。
恐る恐るドラグを通常に戻し、竿で様子を聴いてみる。
ん…重っ!
これ根に入られた?
ここは根の無い砂地だと思うのだが、非常に重い。
ジー…
自分が若干竿を持ち上げたのに反応しドラグが鳴る。
これ食ってるわ。
たぶん!
すっぽ抜けるのが怖かったが、アワせてみる。
グリグリグリ!
魚が走り出す。
おお、やったじゃないですか!
夜の活きアジのぶっこみ仕掛け。
何が掛かったのか想像がつかない
=ワクワク感が半端じゃない
ウナギの置きバリ仕掛けのワクワク感に似ている。
確かにルアーでも大型の魚は釣れる。
けど、活アジという、か弱い生き物を、しかも釣バリ一本だけ掛けて食わせるこの繊細さ。
何という不確かな釣りなのか。
これがバレてしまったら俺はどうしたらいいかい、シェリー…
ガチャガチャトレブルフックがついたルアーでガツンと食わせるのとはその心理的重みが違う。
下へ下へと持って行こうとする魚に負けじとゴリ巻き。
浮かび上がってきた魚を見ると、想像していたマトウダイに比べシルエットが…小さい。
あ…
こ、これは…
アコウ!(キジハタ)
デジカメ不調でイマイチな携帯カメラ映像。
意外な魚だった。
砂地に投げていたつもりだったが、アコウが釣れた。
夜は根に限らずウロウロしているのだろうか?
しかも今まで釣ったサイズよりも2回りくらい大きい。
なるほど、10㎝そこそこのアジを襲うとなればこのくらいな立派なサイズになるのか。
妙に感心する。
肝心なハリ掛かりは、
下あごの口先に何とかフッキングしているだけだった。
けっこう呑ませたつもりだったが、わからないものである。
うほほ、これでボウズは無しだ!
俄然強気になる。
そして最初に反応のあった一本目の置き竿は相変わらず糸が張っただけの状態。
さあーーー、こっちもブチ抜いてやるぜ!!
アワせると、こちらも根に張り付いたような手ごたえだったが、生物的な重みで浮き上がってくる。
な、なるほど、こいつか…
久しぶりに見たアレ。
わかるだろうか?
しかしそんなに大きくない。
…が、不思議なもので餌釣りで釣れると、何となくありがたみもある。
それにしてもよくこれが魚のハリに掛かったな。
リアルな餌だとそうそう離さないんだな。
持ち帰ることに。
これでめでたく確保したアジ2匹が完売したため終了。
家でちゃんと撮った写真がコレ。
アコウが35cm。
やっぱ20㎝台と10㎝違うだけで肉厚や迫力が違う。
それにしても初チャレンジながら良い結果が出たのではないだろうか。
餌のアジを二匹しか確保出来なかったが、打率10割。
上等過ぎるではないか。
狙っていたマトウダイは残念ながら出なかった。
けど、マイ・バイボー「川釣りの極意」等を執筆している西野弘章さんに言わせれば
「
何が釣れるかではなく、何かが釣れることが大切」
なのだ。
それが身にしみてわかる。
aiatosanのマトウダイチャレンジは続く。
…
ちなみにマトウダイは夜釣りでも十分釣りあげることは可能なのでしょうか?
また活きアジ以外の特効餌の情報があればどなたかご教授ください。